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遠くにいる小天体、ディーディーくんを紹介します
15 May 2017

冥王星(めいおうせい)は今では、「準惑星(じゅんわくせい)」とよばれる分類になったのを知っていますよね。私たちの太陽系には、冥王星のほかにケレス、ハウメア、マケマケ、エリスの4つの準惑星があります。そして近いうちにもう1つふえるかもしれません。その天体のニックネームは、ディーディー。

では、準惑星って何でしょう?

準惑星は、惑星のように太陽のまわりを回る小さな天体です。それに対して衛星(えいせい)は惑星のまわりを回っています。そして惑星のように球形をしています。実際、準惑星とふつうの惑星のたった一つのちがいは、準惑星は、その軌道(きどう)近くの「お掃除」がきれいにできておらず、小惑星やチリが散らばったままになっていることです。

ではディーディーはこれらの条件にすべて当てはまるでしょうか? 今のところはまだわかりません。

太陽からディーディーまでの距離(きょり)は、地球までのほぼ100倍、冥王星までの3倍もあります。これまで太陽系で発見された天体の中で2番目に遠いのです(1番遠いのは準惑星エリスです)。

とんでもなく遠くにあるため、ディーディーは太陽のまわりを一周するのに1100年以上かかります。遠いディーディーの観測はものすごく難しいので、くわしく調べようなんて、考えないほうがいいでしょう。

でもアルマ望遠鏡はがんばって、ディーディーの新しいわくわくするような写真をとりました。そして600キロメートルくらいの大きさであることを明らかにしました。イギリスの南北とほぼ同じですね。この大きさなら、おそらくディーディーは球形のはずです。天体が十分に重ければ、重力できれいな球形になるからです。

ディーディーについて最終的な判断を下すには、もっと多くの観測が必要ですが、それが準惑星であろうとなかろうと、冥王星には太陽から遠いところで、新しい友だちができたことになります!

アルマ望遠鏡による日本語サイトあり

知っ得ダネ

太陽系でまだ見つかっていないのは、準惑星だけではありません。「第9惑星」とよばれる別の惑星が、太陽から遠いところにひそんでいるのではないかと、考えている科学者たちもいます。

この記事はアルマ望遠鏡からの報道発表によります。

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DeeDee, the Distant Dwarf
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