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望遠鏡で見えてくるもの
24 January 2014

  人間の能力をはるかに超えてモノを見る力は、いつも人々の心をひきつけてきました。400年以上前に望遠鏡が発明されてからずうっと、それらはいろいろな形やいろいろな大きさのもの、そしていろいろな用途のために作られました。

  あまり人々には知られていませんが、初めての望遠鏡はオランダ人によって1600年頃に、遠くの敵の船を発見するために創られたのです。当時は望遠鏡のことを、ルッキング・グラス(じっと見る眼鏡)と言っていました。

  初めてルッキング・グラスを夜空に向けたのは、有名なイタリアの科学者、ガリレオ・ガリレイです。彼は自分で作った望遠鏡を使って、私たちの太陽系のおどろくべき姿を数多く発見した最初の人間となったのです。その発見の中には、月のクレーターや、木星の4つの大きな衛星がふくまれています。

  現代の天文学者たちは、400年前と同じように人間の目では見ることのできない秘密を明らかにするために望遠鏡を使っています。一つの例としてVSTという探査望遠鏡は、私たちの銀河、天の川銀河の奥深くまでのぞき見るために使われています。このVSTは、私たちに比較的近い宇宙の地図をつくり、それがどのようにできたかということを知るために役立っています。

  天の川銀河の中で印象深い光景の一つとして干潟星雲(ひがたせいうん)があります。この写真は、VSTが素晴らしい広視野の写真を撮ることができるという証拠です。それは、100光年も宇宙空間に広がっている巨大なガスとチリの雲である干潟星雲を示しています。その大きさは、太陽と地球との間の距離の500万倍も大きいのです!

  VSTは宇宙探査望遠鏡です。それで一度にそんなに広い宇宙を観測できるのです。そしてVSTは、全宇宙から非常に多くの情報を集めるように作られています。そしてその情報は研究者の誰でも使うことができるのです。

知っ得ダネ

  探査望遠鏡VSTは現在3つの探査任務をもっています。暗黒物質(ダークマター)の秘密の解明、そして珍しい天体を探すこと、そして私たちの銀河の起源について学ぶことです。でも、もっともっとできます!

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