レゴ(LEGO)ブロックを組み合わせるだけで、結構すごいものを作れますよね。レゴで実物大の家やまち、ロケットを作っちゃった人もいますから!レゴで作ったすごい作品みたいに、実は人間も、とても小さな「部品」が組み合わさってできているのです。人間を作っている部品のことを、有機分子(ゆうきぶんし)といいます。
炭素、水素、酸素といった元素でできている有機分子は、宇宙のあちこちで見つかっています。レゴとちがって分子はあまりにも小さく目で見えないため、とても性能の良いけんび鏡で見なければいけません。
望遠鏡も、この特別な分子を探すときに役立ちます。
最近、天文学者はハワイにある日本のすばる望遠鏡を使って、ジャコビニ・ツィナーすい星に有機分子があるしょうこを発見しました。この有機分子は、木星や土星が作られ始めた時、その周りでできたと考えられています。
すい星(ほうき星)を調べると、大昔に太陽系ができた頃を知る手がかりがつかめると考えられています。ほとんど氷とチリでできていますが、有機物質があることも知られています。ジャコビニ・ツィナーすい星は、今は太陽の周りを6年半で一周しています。
約30億年前、地球上でどのように生命がたん生したのかは、まだよくわかっていません。しかし、ひとつだけはっきりしているのは、生命はみんな、これらの小さな有機分子から始まったということです。この生命の部品はとてもこわれやすいですが、宇宙のあちこちに存在します。次はどこで見つかるのか、楽しみですね。
画像提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
知っ得ダネ
私達の太陽系では、6000個以上のすい星が見つかっています。見つかっていないものまでふくめると、1兆個以上あるかもしれません。
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