10年前、マーズ・エクスプレスは地球の大気を突き抜けて、赤い惑星、火星への旅を開始しました。6ヵ月後に、4億キロメートルの旅をした後、惑星の埃っぽい表面に着地しました。それ以来、火星探査機は、このふうがわりな世界のたくさんの不思議を明らかにすることに一生懸命でした。ここ10年間に、マーズ・エクスプレスは巨大な火山や、巨大な峡谷や火星の地球によく似た南極や北極の氷の大陸のドラマティックな画像を地球へ送信しました。
数十億年前に、まちがいなく、太陽からの第4番目の惑星火星が、今よりもはるかに暖かくて湿っていたことを私たちに教えてくれました。広大な大昔の川床や洪水(こうずい)でできた平らな土地のくわしい地図と写真とともに、水中でのみ生まれることができる岩石の特別なタイプさえ見つけました!この探査のおかげて、火星には大昔、生命が存在するのに十分な条件があったことがわかりました。
この探査機の発見は、単に、昔は火星に水があったという証拠を見いだしただけではなく、今でも氷の形で実際に水があることを見つけたことです!凍った水のうすい層が、南極のまわり数百キロメートルの表土の下にあります。水は南北の極の回りだけでなく、火星の乾いた埃っぽい表土の下で深く広大な凍った湖として見つかりました。探査機は、南北の極には、もし溶ければ火星を11メートルの深さの海で完全におおうだけの十分な水があることも見つけました。
最後には、この惑星が生命を育てられることができたという、わたしたちの願いをかきたてるように、マーズ・エクスプレスは火星の空気中に化学物質メタンを見つけました。地球上で、メタンは火山活動または生命によってのみ作られるのです。これは、今でも火星に生命があることを示しているのでしょうか?
そして、冒険は終わっていません、マーズ・エクスプレスはまだしばらく命を長らえます!ちょうど今週、探査機は30億年前の火星の表面150万平方キロメートルの範囲で川と三角州を作った大きな洪水に関する情報を地球に送ってきました!それは、メキシコをほとんど完全におおう広さの洪水でできた平らな土地でした!
知っ得ダネ
火星は月を二つ持っているって知っていましたか?『フォボス』と『デイモス』といいます。そして、マーズ・エクスプレスはその探査中、何枚かの驚くほどくわしいフォボスの写真を撮りました:この画像がそうです。
この知っ得ダネの記事は、ESAからプレス・リリースに基づきます。
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