このきれいな写真は、新型望遠鏡VSTで撮影(さつえい)されました。これは、しし座の三つの銀河として知られているものです(写真をクリックすると三つとも見えます)。ふつう大型望遠鏡は、これらの銀河のうちの一つだけを調べることができます。しかしVSTはこれら三つの銀河のすべてを、一回で一枚の写真におさめることができます!
この三つの銀河はしし座の三つ子とよばれています。なぜならば、夜空にうかぶ、しし座という星座の中にあるからです。
星座とは夜空にうかぶ絵のことで、いくつかの星と星を、いろいろな品物ものの形や動物、あるいは人のすがたとして、ちょうど点と点をつなぐパズルのようにみたいに、結んでできたものです。 しし座の“しし”という言葉は古い言葉で“ライオン”の意味ですから、この星座はライオンの姿のように見えるはずです。 でも実際、どんな星座の写真でもその名前のようには見えません。そう見ようと思ったら、とっても想像力が必要です。
もしかして、あなたはすでに新聞や雑誌の星占い(うらない)で、しし座、乙女(おとめ)座、魚座などの星座の名前を知っているかもしれませんね。これらの星座は黄道(こうどう)十二星座といいます。
これらの星座を使って人々の未来を予測することを占星術(せんせいじゅつ)といいます。しかし、天文学者たちはみんな、これが意味のないことであることを知っています。なぜなら黄道十二星座は、人々の暮らしに何の影響(えいきょう)もあたえないからです!
人々は、天文学(アストロノミー)と占星術(アストロロジー)を、ごちゃまぜにすることがよくありますが、それらはまったく別のものです、天文学は科学ですが、占星術は科学ではありません!
知っ得ダネ
ほんとうは黄道にある星座は13個ですが、星占いをしている人たちは「へびつかい座」という星座を無視して、黄道には12個の星座しかないと言っています!
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