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二つの人生を送った恒星
18 March 2013

1604年、新しい星が夜空に現れました。それは他のどの星たちよりも明るく、3週間は昼間でも!見えました。この不思議な光は、星が爆発的に死んだ跡です。このような爆発を超新星(スーパー・ノバ)といいます。2、3週間はたいそう明るく光り、数十億個の星でできている銀河以上に強く輝きます。そしてこの写真のように、背景の美しく光る雲を残して、ゆっくりと消えていきます。


でも、この星のお話がもっと面白くなるように2、3百万年前に戻ってみましょう。1604年に爆発したこの星は、私たちの太陽と同じような、ごく普通の星として生まれました。普通の大きさの星が消える時は、超新星ほど強力なドラマティックさはありません。爆発するかわりに、くずれていくのです。星の中心にある材料が、やがては白色矮星(わいせい)という小さくて重い球として、きつく押しつぶされていくのです。


こうしてこの星は1604年よりもずっと前に一度死んだのです。しかし、どうして二度も死んだと? そう、最近天文学者がその答えを発見したのです。白色矮星は、とても大きな赤色巨星というなかまの星(伴星/ばんせい)を持っていたのです。赤色巨星はたいへん大きかったのですが、白色矮星のほうが重力がはるかに強かったので、なかまである赤色巨星からガスをはぎ取り、自分自身につけ加えていきました。そして貪欲(どんよく)に星の材料を盗んだ結果、不安定になり、わが身を滅ぼしてしまったのです。私たちの先祖が見たような見事な大爆発をおこして。

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この発見をした天文学者は、超新星爆発のシミュレーションをビデオにしました。自然界の中でもめずらしいクローズアップをぜひ見てくださいね。

CHANDRA X-RAY OBSERVATORY

この記事は Chandraプレスリリースをもとにしています。

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